はじめに
こんにちは!今日も元気なぷうちゃんです!
本日のテーマは、”猫のツメ切り”となっています。
なお、本記事を見てもらいたい方としては、
・猫のツメ切りのやり方がわからない方
・猫のツメ切りに苦戦している方
・猫の正しいツメ切り方法を知りたい方
となっております!
ネコ科の動物と言ったら鋭いキバとツメが印象的ですよね!
猫も当然ネコ科に含まれますので、鋭いキバとツメを持っています。
これらは過酷な自然界において、肉食動物として生きるための武器なのです。
では、人と暮らすのにその武器を持つ必要はあるのでしょうか?
確かに彼らからキバやツメを奪う事なんて絶対にできません。
しかし、私たち人間と共存する以上、人に危害を及ばせない程度にお手入れをしてあげることは猫を飼う上で非常に重要なことです。
猫の爪切りを学ぼう!
猫の爪を切る理由
猫のツメを切る理由は3つほどあります。
どれも被害を受ける対象が異なることがお分かりいただけると思います!
・飼い主さんがけがをしないようにするため
・家具などをボロボロにしないようにするため
・猫自身がけがをしないようにするため
飼い主さんがけがをしないようにするため
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鋭いツメで引っ掻かれるとミミズ腫れになったり、ひどいときは出血してしまいます。
中には「猫に引っ掻かれたくらいで大げさだな~」と思う人もいるでしょう。
しかし、猫に引っ掻かれた傷というのは思っている以上に痛いものです。
これは傷が浅すぎて血管まで及ばず、血液凝固が起こりづらくなることが原因です。
血液凝固が起こりづらくなってしまうとかさぶたができにくくなり、結果として傷口が空気に触れやすくなってしまうため痛みを感じやすいのです。
紙で指をスパッと切ってしまったとき、思っている以上に痛みを感じるのと同じです。
また、猫のツメには多くの細菌がいます。
必ずしも人間に感染するということはありませんが、飼い主さんの傷口が炎症を起こしたり、腹痛を伴うことがあります。
特に野良猫や外で遊ばせている猫のツメは要注意です。
もし引っ掻かれてしまった場合は、すぐに水でよく洗い流し、必要ならば病院へ行きましょう。
家具などをボロボロにしないようにするため
![](https://nyan9.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_6681-300x225.jpg)
猫はストレス解消などのためにツメとぎをします。
飼い主さんが猫にしつけることで、ツメとぎしていい場所を理解させることは可能です。
しかし、最初はどこでツメとぎをしたらよいのかわかりませんので、家の柱やふすま、ドア、カーテンなどでしてしまいます。
その際に猫のツメが鋭いほどその楽しさを覚えてしまい、正しい場所でツメをとがなくなってしまう可能性があります。
家は飼い主さんの住む場所でもあるので、猫だけのことを考えるのではなく、家具などにも目を向けるようにしましょう!
ちなみに、木の家は特に注意が必要かもしれません!
木は塗り壁や鉄、ガラスよりもはるかにツメとぎをしやすいので、猫はそこが正しい場所であると勘違いしてしまいがちです。
うちのりん先輩も幼かった頃はよく叱られていました(笑)
猫自身がけがをしないようにするため
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猫のツメはツメとぎを定期的にやっていれば、猫自身がけがをするほど伸びたりはしません。
しかし、ツメとぎをしなかったり、飼い主さんがツメのお手入れをしないとツメが長く伸び、肉球を傷つけてしまうことがあります。
人間でも巻き爪になることがありますよね。
それと同じように、猫も巻きヅメになってしまうことがあるのです。
また、猫自身がツメとぎをするのは自分のツメを鋭くするためであるので、ツメとぎをするほどツメは物に引っ掛かりやすくなります。
そのツメで遊んでいると物にツメが引っかかってしまい、ツメをけがしてしまうことがあります。
実際に、りん先輩は勢いよくカーテンに飛びついて、ツメが割れてしまったことがあります。
特に、赤ちゃん猫は自分のツメで顔を引っ掻いてしまう可能性があるので、しっかりとお手入れをしてあげることを強くおすすめします!
猫のツメ切りのやり方
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猫のツメ切りは赤ちゃんでも大人でもそこまで違いはありません。
ですが、赤ちゃんの場合はまだツメが柔らかいのでより注意が必要になるでしょう。
下の写真・図を見てください。
![](https://nyan9.com/wp-content/uploads/2019/02/E3E36E55-0C3A-408A-9C57-95FAD3A6FFDD-300x289.jpg)
猫のツメは内側と外側の2層構造になっており、内側には神経や血管があります。
ツメを切る際は外側の鋭くとがった先端だけで十分です。
内側のピンク色をした部分を切ってしまうと中の神経を傷つけてしまい、止血しようとしてもなかなか止まりませんので注意が必要です。
では、大まかなやり方を知っていただいたところで詳しい手順を説明していきます!
まず、猫のツメ切りに必要な道具をそろえましょう。
・猫用ツメ切り(本体)
・ツメやすり
・止血パウダー、ガーゼ
猫用ツメ切り(本体)
猫用ツメ切りには、大きく分けて2つの種類があります。
1つは、はさみタイプのものです。
通常はこのタイプのツメ切りで大丈夫です。
一方、このタイプではうまく切ることができない猫もいます。
それは巻きヅメになってしまっている場合です。
このようなときは、ギロチンタイプのツメ切りを使用します。
ツメやすり
人も爪を切った後はやすりで形を整えますよね。
それと同じように、猫のツメもやすりで整えてあげる必要があります。
もしはさみで切ったままにしてしまうと、ツメのとがった部分が布などに引っ掛かってしまう危険があります。
病院などで止むを得ずツメを切る場合、獣医さんはツメやすりを使用しません。
りん先輩もけがをして病院へ連れて行ったとき、暴れて危険のためにツメを切ってもらいましたが、ツメやすりを使用することはありませんでした。
その際は、帰って落ち着かせてからツメやすりをしてあげるのがよいでしょう!
止血パウダー、ガーゼ
これは万が一のときに備えたものです。
猫のツメ切りをしている最中に、誤って血管を切ってしまい血が止まらないときに使用します。
道具をそろえ終わったら、早速ツメを切っていきましょう!
猫のツメを切るときは、次の手順で素早く、正確にやるよう心掛けるとよいです。
猫を安定した場所に移動させる
猫を抱っこする
切る順番を考える
肉球を優しく押して、ツメを出す
ツメの血管・神経が通っている部分(クイック)から最低2mm離したところを切る
猫を安定した場所に移動させる
まずは猫を安定した場所に移動させましょう。
ツメ切りは一歩間違えれば大きなけがにつながります。
また、ツメ切りの傷口から細菌が入り込み、炎症を起こしてしまう場合もあります。
ですので、ツメ切りをやる際は静かで安定した場所でやるようにしてくださいね!
猫を抱っこする
ツメ切りをする際の抱っこの仕方はいくつかありますが、私は赤ちゃん抱っこをおすすめします。
赤ちゃん抱っことは、猫ちゃんのお腹を抱きかかえるような抱っこの仕方です。
猫を寝かせた状態や横に倒したやり方もありますが、暴れたときに一人では抑えられません。
もし2人いる場合は後者のやり方でもよいですが、1人のときは赤ちゃん抱っこでツメ切りをしましょう。
切る順番を考える
切る順番は飼い主さんが決めて構いませんが、やってみてうまくいかなければ紹介する順番でやってみてください。
多くの猫は後ろ足よりも前足をいじられるのを嫌がるため、最初に後ろ足からやるほうがうまくいきやすいです。
また、切るツメの順番は内側(親指)から順番に切るのがよいでしょう。
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これは猫にとって内側のツメほど敏感に反応しやすいからです。
人間も親指のツメを切る時が最も力を入れますよね。
猫も同様に一番負荷がかかり、不安になるので最後に切るのがよいでしょう!
肉球を優しく押して、ツメを出す
通常、猫のツメは手の中に隠れています。
ですので、ツメを切る際は飼い主さんがツメを出してあげなければいけません。
ツメの出し方のコツは、優しく各ツメに対応する肉球を押してあげることです。
ここで強く押したり、ツメを触ってしまうと猫は非常に嫌がります。
一度嫌な記憶を持たせてしまうと次回やるときはもっと大変になってしまうので、慎重にやりましょう!
ツメの血管・神経が通っている部分(クイック)から最低2mm離したところを切る
猫のツメには血管や神経が通っている部分(クイック)があると説明しました。
ツメを切る際は、この部分から最低2mm離したところを切るようにしてください。
クイックの端を切ってしまうと、手や足に力を入れたときに血が出てしまうケースがあります。
猫のツメ切りの注意点
猫のツメを切りすぎてしまったら?
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猫のツメを切ることは一苦労です。
りん先輩はすんなりとさせてくれましたが、ぷりん君はどうやってもいつも暴れます(笑)
その衝撃でうっかりクイックを切ってしまうことがあるかもしれません。
そんなときに、飼い主さんが慌ててしまっては猫に更なる不安を抱かせてしまいます。
ですので、そんなときこそ冷静に対応できるように事前に対策方法を知っておきましょう!
まず、ツメから血が出ていないかを確認します。
血が出ていない場合は様子を見てあげてください。
もし血が出てしまっている場合は、止血が必要になります。
止血は清潔なガーゼを用いて行います。
用意したガーゼを流血している患部に押し当て、3分間圧迫します。
このとき圧迫する力が強すぎると嫌がって逃げようとするので、血が流れてこない程度に圧迫しましょう。
3分間止血をしたら、いったんガーゼを取ってツメの様子を確認しましょう。
もし止血されていれば安静にさせ、止血できていない場合は止血パウダーを使用します。
ガーゼの血がついていない部分に止血パウダーを少し取り、もう一度ツメに押し当てます。
3分間押し当てたら、ガーゼを取り確認しましょう。
止血されていることが確認出来たらガーゼを取り、しばらく様子を見ましょう。
止血パウダーを用いてもまだ血が出てくる場合は、すぐに病院へ連れていきましょう。
病院へ連れていく場合は、血が出ている部分をガーゼで圧迫した状態を保ってください。
止血ができたからといって、安心するのはまだ早いです。
猫は傷口を自分でなめたり、噛んだりして悪化させてしまうこともあります。
くれぐれも、安静かつ様子を見ることを忘れずに!
猫が暴れだしたら?
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基本的には、猫が暴れだしたらツメ切りをしないでください!
と言いたいところですが、そんなことを言っているといつまでたってもツメ切りをできるようにはなりません(泣)
ですので、猫が暴れたときの対処法をいくつか覚えておきましょう。
・ネットに入れる
・タオルを使用する
・もう1人に猫を押さえてもらう
・動物病院で切ってもらう
ネットに入れる
まず、猫が入る洗濯ネットを用意します。
洗濯ネットの穴は猫のツメがちょうど出るほどの大きさなので、暴れる猫ちゃんのツメ切りには最適な道具です。
また、この方法でやると引っ掻かれる心配もありませんし、押さえるのが簡単なのでおすすめです!
タオルを使用する
猫を包めるくらいのバスタオルを用意します。
そのバスタオルで猫を包んであげます。
あとは、赤ちゃん抱っこして通常のツメ切り方法をするだけです。
柔らかめのタオルを使うとリラックスしてツメ切りを受けるので試してみてくださいね!
もう1人に猫を押さえてもらう
猫のツメ切りをする場合、私が最もおすすめするやり方は2人でやる方法です。
ツメ切り自体は通常通りですが、押さえる人と切る人で分担します。
押さえる人は猫を赤ちゃん抱っこし、ツメを切る人は猫の足を固定して行います。
ちなみに、うちのやんちゃなぷりん君はこの方法でやっています!
動物病院で切ってもらう
猫を飼い始めて間もない頃は、なかなかツメを切ることに抵抗がありますよね。
「クイックを切ってしまったらどうしよう・・・」
「いきなり暴れだしたら・・・」
とかいろいろな不安を抱えるのは当たり前です。
もし、上記で紹介した方法でも不安があるならば、動物病院で切ってもらうことをおすすめします。
動物病院ならプロがやりますので安心できますし、料金も1000円以下で済みます。
また、獣医さんのやり方を間近で見てみるのもよい体験です!
こんな時はツメ切りをしないで!
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ツメ切りは猫の健康に重要なことということを何度も言いましたね。
ですが、そんなツメ切りをしてはいけないときがあります。
ひどい巻きヅメが肉球に食い込んでしまっている場合
化膿して、膿が溜まっている場合
この2つに当てはまる際は絶対にツメ切りをしないでください。
理由としては2点あります。
1つ目は、この場合のツメ切りは難しいからです。
ひどい巻きヅメになってしまっているツメはどこからどこまでを切ったらよいのかがわかりづらく、誤ってクイック部分を切ってしまうと余計に悪化させてしまいます。
2つ目は、猫のトラウマにさせないようにするためです。
人間でも痛いことをトラウマに抱えてしまうことがありますよね。
それと同じように、猫もツメ切りに対してトラウマを抱えてしまうことがあります。
こうなってしまうと、次回以降のツメきりがうまくできなくなってしまう可能性があります。
ですので、この2点に当てはまる場合はプロの獣医さんにやってもらうのがよいでしょう。
野良猫のツメは要注意!
どうして野良猫のツメに気を付けたほうがいいの?
どうして野良猫のツメに気を付けたほうがいいのでしょうか?
ぷりん君が答えてくれたように、猫のツメには様々な病原体が潜んでいます。
病原体には人間の視点から見て、大きく2つに分類できます。
その基準は人間に感染するかしないかです。
猫が持っている病気の中には人間に感染することのない病気もありますが、感染してしまう病気(人獣共通感染症)も存在します。
例えば、猫エイズ。
この病気は人間のエイズの症状と同じであり、感染者の免疫力を下げてしまう病気です。
恐ろしい病ですが、この病気は人間に100%移らないことがわかっています。
一方、サルモネラ症やトキソプラズマ症は猫と人間が持つ共通の感染症であり、感染すると激しい腹痛を伴います。
野良猫に引っ掻かれたときは?
野良猫を触っていて急に引っ掻かれたとき、そのままにしてしまう人が大半ですよね。
「多分、大丈夫でしょ・・・」と少し不安でも、その場を離れてしまえば忘れてしまいます。
確かに野良猫に引っ掻かれたからと言って、必ずしもウイルスなどに感染するというわけではありません。
しかし、中にはウイルスに感染して体調が悪くなってしまう場合もあります。
苦しい思いをしないためにも引っ掻かれたときの処理をしっかりやりましょう。
では、処理の順番を説明していきます!
きれいな水で洗い流す
消毒をし、絆創膏を貼る
病院へ行く
きれいな水で洗い流す
野良猫に引っ掻かれた場合は、まずきれいな水で傷口を洗い流します。
ウイルスは傷口から感染するので、しっかり洗うようにしてください。
もし出血している場合は、少し圧迫して傷口周辺の血を出すようにしましょう。
消毒をし、絆創膏を貼る
水で洗うのはあくまでも傷周辺を清潔にするためです。
野良猫からの感染率を少しでも下げるためには、水で洗い流したあとの消毒が効果的です。
消毒をすることでウイルスの繁殖を防ぐことができ、絆創膏を貼ることで外気から傷口を守ることができます。
また、これらの処理が終わった後、保冷材や氷をタオルで巻き、患部に当てると炎症を抑えることができるのでおすすめです。
病院へ行く
応急処置が終わり、何も症状がなければ基本的には問題ありません。
しかし、発熱、嘔吐、下痢、腫れ、化膿などの症状がある場合はすぐに病院へ行きましょう。
また、何も症状がなくても不安がある場合は検査を受けることをおすすめします。
野良猫に引っ掻かれないようにするためには
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野良猫を見るとつい近寄って触りたくなってしまいますよね。
しかし、野良猫に引っ掻かれないようにするためには近寄らないことが一番です。
猫は人間が思っている以上に警戒心が強く、一見なつきそうな猫でも凶暴な場合が多々あります。
ですので、感染症にかかりたくなければ、なるべく触れるのは避けたほうがいいでしょう。
もしどうしても触れたいのであれば、素肌を衣服などで隠して触ることをおすすめします。
また、親猫が近くにいる場合に赤ちゃん猫に触るのは絶対にやめましょう!
理由は2つあります。
1つ目は、親猫は子猫を守るためにあなたを攻撃してくる可能性があるからです。
2つ目は、人間が子猫に触れてしまうと、親猫は育児を放棄してしまう可能性があるからです。
ですので、子猫にさわる際はしっかりと責任を持ってからにしてくださいね!
まとめ
猫のツメ切り方法を少しだけでもお分かりいただけたでしょうか?
猫のツメ切りは簡単なように見えて、慣れている人にとっても結構難しいです。
しかし、猫のツメを切ることは非常に重要なことですので、猫を飼うのであればしっかりマスターしましょう!
もし不安なことがある場合は、動画サイトでやり方を見ながらでも構いません。
また、直接動物病院で獣医さんに聞くのもよいでしょう!