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はじめに
こんにちは!今日も元気なぷうちゃんです!
本日のテーマは、”猫の去勢・避妊手術後の経過”となっています。
なお、本記事を見てもらいたい方としては、
・猫の去勢・避妊手術をしようと考えている方
・猫の去勢・避妊手術に不安を感じている方
・猫が術後吐いたことに不安を感じている方
となっております!
猫の去勢・避妊手術は、手術を受けて終わりではありません。
どんなに短時間で終了する手術でも、”手術は手術”です!
猫が精神的・身体的なダメージを受けていることは言うまでもありません。
実際に、ぷりん君が手術を受けた後はぐったりとした様子で、いつものやんちゃさが消えてしまっていました(泣)
また、せっかく食べても戻してしまったり、下痢をしたりと目を離さずにはいられなくなりました。
今回は、去勢・避妊手術の後に吐いたり、下痢をする理由と対処方法を見ていきましょう!
猫の去勢・避妊手術後
術後の性格の変化
「去勢・避妊手術をすると性格が変わる」ということを聞いたことがありませんか?
おそらく手術を考えている方のほとんどが一度は耳にしたことがあると思います。
私もぷりん君を去勢手術させるか悩んでいた時にこのような話を聞き、さらに悩んでしまったことを覚えています。
家族同然ともいえる猫の性格がたった一つの手術で大きく変わってしまうことは、飼い主にとっても悲しいことです。
ここでは、”去勢・避妊手術後に猫の性格が変わる”という話が本当かどうかを実際の経験から説明していきたいと思います!
まず、”去勢・避妊手術によって猫の性格が変わる”という話は本当なのでしょうか?
この答えは、”半分本当、半分間違い”です。
というのも、去勢・避妊手術は性ホルモンに関わる手術ですので、多少の性格が変わることはむしろ普通です。
しかし、中には手術に対してかなりのストレスを感じる猫もいますので、そのような猫は性格が激変してしまうという場合があります。
ぷりん君の場合、やんちゃだった手術前の様子に比べると、術後は少しおとなしくなったように感じました。
ぷりん君のやんちゃぶりがどのくらいだったかと言うと、一日中走り回っても疲れを見せないくらいです!
これが手術後の数日間は、まるで猫カフェにいる大人しい猫にでもなってしまったかのようでした。
この数日間はさすがの私も「あ~やってしまったかもしれない・・・やっぱ性格は変わっちゃうのか~」と少し落ち込んでしまいました。
確かに去勢・避妊手術をすることのメリットのほうが大きいことはわかりますが、それでも生まれてから6か月間の本来の性格を無くしてしまったのは寂しいものです。
しかし、そんな寂しさも1週間も経たないうちに吹き飛びました!
なんと、ぷりん君の性格が手術前のように戻ってきたのです。
確かに、以前のようなやんちゃぶりがそのまま戻ったわけではありませんが、術後に比べるといつものぷりん君になりました。
では、具体的にどのようなこと(性格面)が変わったままなのでしょうか?
それは、以前より”少しだけ穏やかになる”という事だけです。
先ほども述べた通り、中には術後の性格が大きく変わってしまう猫もいますが、ほとんどの猫の場合、性格に変化はないと言っても過言ではありません。
強いて言うならば、少しだけ穏やかになるだけです。
ですので、もし去勢・避妊手術で猫の性格が変わってしまうことから躊躇している方は、あまり気にしなくても大丈夫です!
もっと詳しいことが知りたいという場合は、行きつけの動物病院で相談をしてから、検討するのがおすすめです。
ちなみに、私は3回ほど獣医さんと相談した結果、去勢手術を受けさせることにしました!
術後の行動の変化
去勢・避妊手術後の性格にあまり変化はないと述べました。
では、去勢・避妊手術後の猫の行動に変化はあるのでしょうか?
この答えは、”ある”です。
去勢・避妊手術をしても数日すればもとの性格に戻ります。
しかし、行動においてはある程度の変化があることを手術をする前に覚えておきましょう!
といっても、飼っていて迷惑な行動が増えるわけではなく、むしろそのような行動をしなくなるのであまり気にしなくてもいいかもしれません。
では、去勢・避妊手術をすると具体的にどのような行動の変化があるのでしょうか?
それは、3つほどあります。
・スプレー行為をしなくなる
・発情期特有の大きな声で鳴かなくなる
・ご飯をたくさん食べるようになる
スプレー行為をしなくなる
”スプレー行為”とは、オス猫に多く見られる行為で、自分の縄張りを示すために周囲に行うマーキングのことを指します。
家の外に出る猫の場合、大抵外でスプレー行為をするので、家の中が臭ってしまうことはありません。
しかし、家猫の場合、外でスプレー行為を行えないので、結果的に家の中ですることになります。
スプレー行為は、一般的なマーキングによる尿の臭いよりも濃い臭いを発するので、これを家中のあちこちでしてしまうと大変なことになってしまいます。
去勢・避妊手術をすると、このスプレー行為をしなくなると言われており、実際に手術を受けたぷりん君も手術後にそのような行為を全くしなくなりました。
では、どうして去勢・避妊手術をするとスプレー行為をしなくなるのでしょうか?
それは、スプレー行為が性ホルモンと大きく関係しているためです。
スプレー行為をするのがオスに多いのは、発情期に自分の縄張りにほかの猫を入れさせないためです。
性の源である生殖器を切除する去勢・避妊手術をすることで、性によって引き起こされる行為がなくなります。
そのため去勢・避妊手術をすることでスプレー行為をしなくなるのです。
去勢・避妊手術をしてもスプレー行為をやめない猫がいることを覚えておきましょう。いくつかの原因が考えられますが、最も有力な説は、スプレー行為が縄張り意識のためだけによる行為でないことが挙げられます。スプレー行為をする理由の一つは、縄張りを意識することによる行為ですが、もう一つの理由として、”ストレス”があります。家に知らない人が入ってきた、環境の変化などのストレスによってもスプレー行為は引き起こされます。去勢・避妊手術をしても必ずしもこの行為が改善されるわけではないということを頭の隅に置いておいてくださいね!
発情期特有の大きな声で鳴かなくなる
猫は発情期になると、家中に響き渡るほど大きな声で鳴くようになります。
この行為は猫が自ら鳴きたいと思った時に起こるので、飼い主さんが寝ている時か起きている時かは関係ありません!
起きているときにこの鳴き声をされるのは多少我慢できますが、寝ているときにこの声で鳴かれると不快に思ってしまうこともあります。
ちなみに、普段どんなことがあっても起きない(眠りが深い)私ですらも、この鳴き声にはすぐに目覚めてしまいます(泣)
やっと眠れたのに起こされたり、勉強で疲れて寝ているのに、この鳴き声で起こされるのは、どんなに猫好きの人でも嫌ですよね!
去勢・避妊手術をすることによって、この大きな声で鳴くことをやめさせることができます。
実際に、ぷりん君も術後にこのような鳴き声を止めましたし、かなり効果的であることがわかりますね!
スプレー行為は去勢・避妊手術で必ずしも改善されるわけではないと述べました。これと同様に、発情期の特徴的な声は去勢・避妊手術で必ずしも無くなるというわけではありません。手術を受ける時期が遅くなってしまったりすると、手術の効果が期待できなくなることもあるので注意するようにしましょう!
ご飯をたくさん食べるようになる
「去勢・避妊手術をすると太りやすくなる」という話を聞いたことがありませんか?
冗談じみた話ですが、ぷりん君の術後の様子を見るうちにこの話は事実であると確信しました。
ぷりん君は猫としては小食の方であり、手術前は指定時間以外にご飯をねだるという事はありませんでした。
しかし、手術後のぷりん君は今さっきご飯を食べたにも関わらず、すぐにご飯を欲しくてスリスリするようになりました。
試しにご飯をあげてみると、満足したような表情ですぐに一食分を食べてしまいました。
「これでは太ってしまう」と思い、時間を決めて与えるようにはしていますが、あの瞳でおやつなどをねだられるとどうしてもあげたくなってしまうのは私だけではないはずです!
しかし、ここで決められた量以上の食事を与えてしまうとメタボになり、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
愛猫が病気にならないためにも、ここは少し厳しめに食事をコントロールするようにしてくださいね!
猫が術後に吐いたとき
猫が術後に吐いた原因
手術が終わって一安心したいところですが、実は手術後のケアが非常に重要ということを覚えておきましょう!
手術後の猫は非常に敏感になっており、性器がない違和感をしばらくの間感じることになります。
また、人間と同様に麻酔が解けると患部に痛みを伴います。
それが性器ともなれば痛みは尋常ではないことは想像できますよね。
1日あるいはそれ以上の間、狭いケージの中で過ごし、突然自分の性器が無くなり、激しい痛みがあるのです。
かなりのストレスがあることは容易に理解できると思います!
そんなストレスから下痢や嘔吐をしてしまう猫も少なくありません。
中には便秘になってしまったり、食欲不振になる猫もいます。
ぷりん君も動物病院を出て、すぐに吐いてしまいましたが、ストレスが原因で吐いたわけではありませんでした。
では、ぷりん君はどうして吐いてしまったのでしょうか?
それは、”患部を舐めてしまったから”です。
猫の唾液には殺菌作用があり、猫は自分の傷を舐めることで怪我を治していきます。
ぷりん君はこの行動を動物病院を出た後、すぐに始めたのです。
本来ならば傷を舐めることは良いことですが、手術後は舐めさせるべきではありません。
なぜなら、手術後の患部には消毒薬などの口に含んではいけない物質が付着しているからです。
もちろん獣医さんもしっかりとふき取りますが、すべての成分をふき取ることはできません。
また、動物病院によってはエリザベススカラーを付ける場合もありますが、オスの場合は付けないことが多いです。
患部を舐め、異常を感じたぷりん君は白い泡を何度か吐きました。
押さえていても興奮状態であるので、なかなかやめさせることはできませんでした。
家についても少し目を離すとすぐ患部を舐め、白い泡と唾液を吐くことの繰り返しでした。
動物病院へ連れいていくか悩みどころではありますが、一日ほど様子を見るのがよいでしょう。
ぷりん君も一日様子を見たところ、舐める回数が減りましたし、舐めたとしても成分が薄くなっているため、吐くことはなくなりました。
しかし、その後安心した時に下痢と嘔吐をするようになりました。
せっかく食べたものを丸ごと吐いてしまったようで、後日獣医さんに確認するとストレスまたは手術での薬が影響したそうです。
一日ほど様子を見ると、すぐに元気を取り戻しました。
このように去勢・避妊手術をすると猫にはかなりの負担がかかり、手術をした後も目を離すことができません。
もし、下痢や嘔吐を何度もするようでしたら、一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。
また、乗り物酔いをする猫の場合は無理に連れ出すのではなく、まずは電話で相談するのもよいでしょう!
猫が術後に吐いたときの対処法
もし猫が術後に吐いてしまった場合は、なるべくそっとしてあげましょう。
人間が見ているとかえってストレスを感じる猫もいますし、逆に甘えてくる猫もいます。
ぷりん君の場合は、苦しい時ほど甘えるタイプの猫なので、そっと体をさすってあげました。
人間でもよくお腹が痛い子供を母親が手で撫でてあげますよね!
それと同様に、猫の背中を優しく撫でてあげることで苦しさを和らげることができる場合もあります。
また、嘔吐と下痢はかなりの水分を体から出してしまいます。
もし、嘔吐や下痢をしている場合は、水分を取らせるように促すようにしましょう!
まとめ
猫の去勢・避妊手術後について少しでもお分かりいただけたでしょうか?
猫にとってかなりのストレスを感じる手術が去勢・避妊手術です。
残酷と言えばそれまでですが、猫の幸せを考えるからこその判断であることは間違いありません。
ですので、少しでも早く愛猫がもとの生活に戻れるように、飼い主さんがしっかりとサポートできるようにしましょう!